チュートリアル · 2026年8月

YouTubeの字幕をダウンロードする5つの方法

標準機能からAPIまで、YouTubeの字幕と文字起こしを取得する方法を5通り紹介します。
速度・精度・まとめて処理できるかで選んでください。

YouTubeの字幕はダウンロードできます。方法は少なくとも5通りあり、それぞれ得意な場面が異なります。講義1本をすぐ書き出したいのか、数百本をまとめて処理したいのかで選ぶべき方法は変わります。以下の5つの方法で、その両方に対応できます。

選ぶ前に、比較の観点を整理しておきます。速度(どれだけ早くテキストが手に入るか)、精度と句読点(自動生成の字幕か、投稿者が用意した字幕か)、まとめて処理できるか(1本ずつか、数百本か)、無料で使えるか、そして手軽さ(設定不要か、Pythonが必要か)の5点です。

方法1: YouTube標準の文字起こし機能

もっとも簡単なのは、YouTubeにもとから備わっている機能を使うことです。拡張機能もアカウントもインストールも不要で、パソコンのブラウザでYouTubeを開くだけで済みます。

手順1 — 動画を開いて説明欄を展開する

パソコンのブラウザでYouTubeの動画ページを開きます。タイトル下の説明欄をクリックして展開します。

手順2 — 「文字起こしを表示」を選ぶ

説明欄の下部にある文字起こしを表示をクリックします。画面の右側(レイアウトによっては動画の下)にパネルが開き、各行に時間が付いた状態で全文が表示されます。

手順3 — タイムスタンプを切り替えてコピーする

時間表示のないテキストが欲しい場合は、文字起こしパネル右上の三点メニューからタイムスタンプ表示を切り替えるを選びます。あとはパネル内を全選択(Ctrl+A / Cmd+A)してコピーし、文書に貼り付けます。

長所:

短所:

方法2:文字起こしをコピーして整形する

方法1の応用で、できるだけ速く、使えるテキストとして文書に取り込むことに絞った進め方です。

手順1 — 文字起こしパネルを開く

方法1と同じ手順でパネルを開きます。

手順2 — 全選択してコピーする

パネル内をクリックし、Ctrl+A(Windows)またはCmd+A(Mac)で全選択して、Ctrl+C / Cmd+Cでコピーします。Googleドキュメント、Notion、任意のテキストエディタにそのまま貼り付けられます。

手順3 — タイムスタンプを取り除く

時間表示を残したままコピーした場合は、検索と置換で\d+:\d+\s*のような正規表現を使って削除します。短い動画なら手作業で消しても構いません。

なお、自動生成の字幕には句読点が入りません。行の区切りは文の切れ目ではなく、話者が息を継いだ位置です。読める形の文章が必要な場合は、AIツールに通すか、次の方法3で紹介する拡張機能を使ってください。

方法3:ブラウザ拡張機能

Chrome拡張機能を使うと、字幕の取得がワンクリックで済み、さらにMarkdownでの書き出し、AI要約、単語カードの生成まで行えます。

Glasp(無料)

Glaspはハイライトの共有と知識の蓄積を目的としたツールで、YouTubeの文字起こし機能を備えています。Glaspを入れた状態でYouTube動画を開き、GlaspのアイコンからCopy TranscriptまたはExportを選びます。取得した文字起こしはGlasp内のライブラリに保存したり、ハイライトを他のユーザーと共有したりできます。個人利用は無料で、無料プランには1日あたりのハイライト数の上限があります。

YouTube AI Notes(無料)

YouTube AI Notesは、YouTube動画を学習用の教材に変えることに特化したChrome拡張機能です。ワンクリックで文字起こしを表示でき、テキストそのものだけでなく、構造化された要点や単語カードまで欲しい場合は、動画からノートを自動生成することもできます。無料プランは文字起こしの表示とAIノート生成(月3回)に対応し、有料プラン(月額$5)では生成が無制限になり、単語カード・間隔反復・Markdown書き出しが使えます。

Chromeに追加 — 無料

そのほかの拡張機能

いずれも無料プランがありますが、利用量に上限があります。

方法4:オンラインツール

拡張機能を入れたくない場合は、YouTubeのURLを貼り付けるだけで字幕をファイルとしてダウンロードできるウェブサービスがあります。

使い方

ツールの入力欄にYouTubeのURLを貼り付け、字幕が複数ある場合は言語を選び、TXT・SRT(時間つき)・VTTなど好みの形式でダウンロードします。

代表的なサービス

プライバシーについて

第三者のツールにYouTubeのURLを貼り付けると、そのURL(場合によっては動画のメタデータも)がサービス側のサーバーに送信されます。機密性のある動画や限定公開の動画では、手元で完結する方法1・2・5を使ってください。

長所:

短所:

方法5:プログラムから取得する(youtube-transcript-api)

大量の動画を調査する場合や、データ処理・CIワークフローに組み込む場合は、youtube-transcript-apiというPythonライブラリがもっとも柔軟です。APIキーなしで、YouTubeの字幕エンドポイントから直接取得します。

インストール

pip install youtube-transcript-api

基本的な使い方

from youtube_transcript_api import YouTubeTranscriptApi

video_id = "dQw4w9WgXcQ"  # 取得したい動画のIDに置き換える
transcript = YouTubeTranscriptApi.get_transcript(video_id)

for entry in transcript:
    print(f"{entry['start']:.1f}s  {entry['text']}")

返ってくるリストの各要素には、字幕の行にあたるtext、先頭からの秒数を表すstart、表示時間を表すdurationが入っています。textをすべて連結すれば、ただの文字列としての文字起こしが得られます。

この方法が向く場面

数本を超える動画を扱うとき、文字起こしを大きなデータ処理に組み込みたいとき、タイムスタンプの扱いを細かく制御したいときに向いています。ヘッドレス環境やサーバー上で確実に動く唯一の方法でもあります。

利用規約について:YouTubeのデータを自動で大量に取得する行為は、YouTubeの利用規約に抵触する可能性があります。商用または大規模な用途では、OAuthとGoogle Cloudのプロジェクトが必要になる公式のYouTube Data API v3のcaptionsエンドポイントの利用を検討してください。

5つの方法の比較

速度・まとめて処理・インストール不要のどれを優先するかで選んでください。

標準機能 コピー&整形 拡張機能 オンラインツール API
速度 速い 遅い(手作業) 最速(1クリック) 速い 速い(準備後)
精度と句読点 自動字幕の精度、句読点なし 同上 同上。AIで整形する拡張機能もある 同上 同上
まとめて処理 不可 不可 限定的 一部のツールで可 可能
無料 無料 無料 無料プランあり 無料プランあり 無料
手軽さ 簡単 簡単 簡単 簡単 Pythonが必要

よくある質問

どのYouTube動画でも字幕をダウンロードできますか?

自動生成または手動の字幕が付いている公開動画であれば、ほとんどの場合取得できます。非公開の動画や、投稿者が字幕を無効にしている動画では取得できません。文字起こしのパネルが表示されない動画には、そもそも字幕が存在しません。

スマートフォンでも字幕をダウンロードできますか?

YouTubeのモバイルアプリでは字幕まわりの機能が限られます。Androidでは動画の三点メニューから文字起こしを開けますが、コピーや書き出しは制限されています。ファイルとして取得したい場合は、パソコンのブラウザでYouTubeのサイトを開くか、拡張機能を使ってください。

タイムスタンプ付きで字幕を取得するにはどうすればよいですか?

動画の説明欄を展開して文字起こしを表示を選ぶと、初期状態で各行に時間が表示されます。そのまま全選択してコピーしてください。SRTやVTTのような構造化された形式で欲しい場合は、拡張機能かyoutube-transcript-apiを使います。

コピー&ペーストせずに字幕を取得できますか?

拡張機能(YouTube AI NotesやGlaspなど)か、オンラインツール(DownSubなど)を使えば、選択やコピーの操作なしにTXT・SRT・VTT・Markdownなどで書き出せます。

自動生成の字幕に句読点が付かないのはなぜですか?

自動生成の字幕は音声認識で作られるため、句読点や段落の区切りが入りません。投稿者が手動で用意した字幕には句読点が含まれる場合があります。読みやすい形にしたいときは、AIツールや言語モデルに通して整形してください。

YouTubeの字幕をダウンロードするのは合法ですか?

個人の学習や調査のために取得する行為は私的利用として扱われるのが一般的ですが、著作権の例外規定は国によって異なります。権利者の許可なく再公開・販売・配布する行為は権利侵害にあたる可能性があります。商用利用の前には動画のライセンスとYouTubeの利用規約を確認してください。これは法的助言ではありません。

どの方法を選ぶべきか

取得したあとに何をしたいかで、適した方法が決まります。

1本だけ取得したい—方法1(標準機能)で十分です。いつでも使え、無料で、YouTube以外に何も必要ありません。

ノートや単語カード、Markdownへの書き出しまで行いたい — 方法3のYouTube AI Notesを使います。字幕の取得は出発点にすぎません。拡張機能が内容を見出しと要点に整理し、そのまま復習に使える単語カードまで作ります。

大量に調査したい・データ処理に組み込みたい — 方法5(youtube-transcript-api)を使います。数百本規模まで対応でき、Pythonのワークフローに素直に組み込めます。

何も入れずに1本だけ手早く済ませたい—方法4(DownSubなどのオンラインツール)を使います。URLを貼り付ければ数秒で終わります。

書き出しの手間をなくす

YouTube AI Notesは字幕を取得したうえで、構造化された学習ノート、単語カード、Markdownへの書き出しまでをワンクリックで行います。

関連ページ

YouTube文字起こしの取得方法

標準機能と拡張機能の使い分けはこちらのページで詳しく説明しています。

YouTube AI Notes について

機能と料金は日本語のプロダクトページにまとめています。